【コラム】帰ってきた漢、帰ってくるであろう漢
2022.02.16
BLOG2月14日現在、冬季北京オリンピックでの様々な競技のアスリートたちの直向きな姿に日本中が魅了されている最中である。
中でも、印象に残ったのがオリンピック3連覇が掛かった中で挑み続けたフィギュアスケート男子の羽生結弦選手の演技である。誰もが金メダルとは言わずともメダルは取るであろうと思っていたのではないだろうか。
ショートプログラムでは氷に嫌われまさかのジャンプの失敗。8位スタートとなったフリーの演技。後の会見で知ったが、怪我で演技ができる状態の足ではなかったとの事。技の難易度を落とせばメダル獲得の可能性もあったかも知れない中で自分の限界に挑み続け、4回転半に”挑戦”する姿に私はすごく心を打たれた。
次のオリンピックを目指すかまだ分からないと仰っていたが、またこのオリンピックという特別な舞台で輝く姿が見れるのではないかと期待せずにいられない。
そして、旬?な話題をもう一つ。
サッカー日本代表ではW杯最終予選が佳境を迎えている。ホームでのサウジアラビア戦を控え、日本代表に多大なる貢献をしてきたベテランDF長友選手がネット上で叩かれている事を多く目にした。日本を代表しピッチに立っているのだからパフォーマンスが悪ければ酷評されるのは当然である。ただ、その辛辣なコメントの数々に他人事ながら心を痛めて見ていた。
経験豊富な長友選手ならば絶対に…と迎えたサウジ戦。先発出場した長友選手のパフォーマンスは圧巻の一言。想像できない程のプレッシャーを力に変え、チームの勝利に貢献する姿はまさに不死鳥の様であった。長友選手が再びW杯という夢の舞台に立ち戦う姿は想像に難しくない。
さぁ、いよいよJリーグ2022シーズンが開幕した。
元日本代表豊田陽平選手やGK三浦選手が地元に帰って来た事で楽しみにしているファン、サポーターも多くいるだろう。また、以前所属していたDF毛利選手はJ1を経験し力を付けて戻ってきた。そして前回コラムでも書いたがGK白井選手や杉浦恭平選手といったベテラン勢が再び輝く姿を私は見たい。”帰ってきた漢”、”再び帰ってくるであろう漢”たちの活躍に期待したい。
コロナ禍が収束し、また多くのサポーターが集い熱を帯びたスタジアムで試合が開催される日もそう遠くない。
辻尾真二